TAGUCHI&COMPANYの鷺谷と申します!(@Taguchi_Company)ここでは今日から活用できる軽貨物の情報、仕事の効率化、人生の楽しみ方などを投稿していきます。
今回は
「滑る前に知りたいスタッドレスタイヤとは?」です。
目次
凍結や雪予報があったり、実際に雪が降ったりすると安全な走行のために、急いで履き替えるスタッドレスタイヤ。
では、スタッドレスって何でできてるの?どれぐらい効果があるの?って言われると
実は説明できない。。。
ってなことで、今回はそんなスタッドレスタイヤについてお伝えしていきます!
1 スタッドレスタイヤとは
スタッドレスタイヤの溝は、雪を踏み固めたときに溝のパターン状の雪柱を作り、
その雪柱をけりだす「雪柱剪断力」によって駆動力(トラクション)を得るために深くなっています。また、サイプと呼ばれるタイヤのブロックに刻まれた溝がコーナリングやブレーキング時にブロックを変形させることでも、グリップ力を得ています。
スタッドレスタイヤのゴムは柔軟性に富んでおり、凹凸の多い雪や氷の上でも、路面にしっかり密着させることができます。低温でも柔らかさを保てるように、特殊な素材が使われています。
夏用タイヤとの違いは以下のようにまとめられます!
ゴムの硬さ | 燃費(通常路面) | 溝 | |
夏用タイヤ | 耐熱のため硬い | 10%up(スタッドレスに比べ) | 8mm |
スタッドレス | 面積確保のため柔軟 | 10%down(夏用に比べ) | 10mm |
スタッドレスは夏用に比べて耐熱強度も低いのでバーストの危険性や、柔らかく接地面積を広くとる形状となっているため、その分エネルギーも使うので燃費も悪いです。
さらに、走行音や走行中の振動など、快適性に難があるため、
スタッドレスは、積雪時や凍結時のみの走行が良さそうですね!
2 スタッドレスの効果
気になるスタッドレスの効果は、積雪時の走行での制動距離(ブレーキが効き始めてから止まるまでの距離)にあります!
雪道や凍結路では、ノーマルタイヤの制動距離はスタッドレスタイヤの約1.7倍長くなります。
JAFのテストでは、雪道でのノーマルタイヤの制動距離は29.9m、スタッドレスタイヤは17.3mでした。また、氷板路ではスタッドレスタイヤの制動距離が78.5m、ノーマルタイヤは105.4mでした。
(時速40kmで走行した場合)
以下、その表となっていますのでご覧ください!
路面が滑りやすい時は、スタッドレスに素直に履き替えた方が良さそうですね。
3 適正な気温/シーズン/寿命
スタッドレスタイヤの交換推奨される時期は気温が低くなり、氷や雪が積もる11月から4月など、冷え込む期間にオススメされています!
ちなみに地域別の推奨される交換時期は以下の通りです。
○北海道:10月~5月
○東北・北陸地方:11月~4月
○関東地方:12月~3月
○中部・近畿地方:12月~3月
○東海地方:1月~2月
○中国・四国地方:12月~3月
○九州地方:12月~2月
寒い地域は殆どスタッドレスを着用していますねw
そんなスタッドレスタイヤの履き替える気温の目安は
「初雪の1ヵ月前」または「最低気温が7℃を下回ったとき」です。
暖かい季節に使用すると、スタッドレスタイヤの性能が低下し、摩耗が早まる可能性がありますので、お気をつけてください!
スタッドレスタイヤの寿命は、製造から3~4年、走行距離にして10,000~15,000kmと言われています。
また、使用していないくても紫外線やオゾンなどの外的要因により劣化が進むため、5年以上性能を保った状態で使用できるケースは珍しいと言えます。おおむね3年程度経過してくると、劣化によりタイヤ表面にひび割れが発生してきます。
なので、久しぶりに履き替えよう!
ってなった時は、スタッドレスタイヤの状態をしっかり確認してから交換しましょう!
4 事故!路面凍結、積雪トラブルについて
では、気になる夏と冬の事故率の比較についてですが、以下のグラフになります!
上図【北海道内高速道路上の季節別事故件数】
(平成26年5月~平成29年4月)(NEXCO東日本調べ)
上記図を見てわかる通り、夏に比べて冬の方が圧倒的に事故率が高いですね。
事故の要因トップ3は
1 スピードダウン不足・車間距離の保持の誤り
2 無理な追い越し・追い抜きの禁止を無視
3 凍結、積雪状況を夏用タイヤで走行
また、
雪道や凍結路をノーマルタイヤで走行するのは
道路交通法71条6号に基づき違反行為となります!
これは「道路または交通の状況により公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めた事項」に基づくものです。
その理由として
ノーマルタイヤは、気温7℃以下となる環境での使用を想定して設計されていません。
気温が低くなるほど、タイヤが硬くなって路面との密着性が悪化することから、冬季の使用に不向きですし、上記のグラフの通り事故率を上げてしまいます。
よって、
雪道や凍結した道路を運転する時には滑り止めの措置を取らないと法令違反になります。
雪道や凍結路をノーマルタイヤで走行して交通違反となった場合、反則金を支払う必要があります。反則金の金額は、大型自動車等が7,000円で、普通乗用車等が6,000円です。反則金を支払わない場合は、5万円以下の罰金となります。
この部分が「知らなかった」って人も多くいますので
今一度再確認をしていきましょう!
5 まとめ
今回、記事を書いていて一番感じたことは
「大丈夫だろうでスベッてたら一番笑えない」ってこと。
オールシーズン夏用タイヤを履いている方も見受けますが
万が一の時、自分も相手も守れない状況で走行するリスクは
極力避けたいと感じました!
タイヤ費用がない
交換できない
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「大丈夫だろうでスベッてたら一番笑えない」
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